ヘルシーな松前漬減塩タイプは食塩30%減・本場の老舗工場で製造

松前漬けは、北海道南部、その名の通り、元松前藩の料理が元となっている郷土料理です。数の子や昆布、スルメを塩漬けにした漬物がオリジナルの松前漬け。しかし、現在は減塩など味付けも変化してきており、醤油ベースの汁に漬け込んだ松前漬けが主流です。

北海道の郷土料理松前漬け

松前漬け

松前漬けは北海道、旧松前藩の郷土料理です。江戸時代、北の海ではニシンが豊漁で数の子は安く、庶民的な食材でした。松前藩では、その数の子と共にスルメや昆布を塩漬けにして保存食にしていたそうです。現在は数の子が高価になったので、松前漬けもやや高級感のある料理になりました。味付けも、現在では塩漬けではなく、醤油をベースにした汁に漬け込むのが普通で、減塩タイプの松前漬けもあります。

松前漬けの食材

ニシンの大群

一般的に松前漬けには「数の子」「スルメ」「昆布」「にんじん」「しょうが」が食材として使われます。これらの食材を、小さく切り、醤油とみりん、酒をミックスした汁の中につけ込みます。約1週間漬け込むと、昆布やスルメからうまみが染み出て、数の子の「コリコリ感」と昆布の「ぬめっとした舌触り」が楽しめるようになります。

松前漬けの具材は、商品によってもさまざまで、にんじんやしょうがの入っていない製品もたくさんあります。しかし、松前漬けと言えば、白いご飯にも、酒のお供にも最高な、あの「コリコリ感」と「ぬめり」は欠かせませんね。

数の子(かずのこ)

松前漬けに使用される数の子は、ニシンの卵です。数の子はお正月の定番食材ですが、現在はそんなにお安い食材ではありません。しかし、江戸時代の松前藩ではニシンが豊漁で、数の子はひじょうに一般的な食品だったため、松前漬けにふんだんに使われたのでしょう。

ニシンはその昔、カドイワシと呼ばれていて、「かどの子」が訛って「数の子」と呼ばれるようになったそうです。北の海で捕れる魚なので、日本での漁獲も北海道が中心です。北海道の郷土料理・松前漬けが生まれた背景には、この豊富にとれたニシンがありました。

その昔はニシンで大儲けした漁師も多くいて、いわゆる「ニシン御殿」を建てた漁師も多くいたそうです。乱獲により一時はほとんどとれなくなってしまったニシンも、現在は少しずつ漁獲量が増えています。

数の子には必須脂肪酸のひとつ「EPA」が豊富に含まれています。EPAはイワシや鯖などの青魚に多く含まれる「血液さらさら」成分としても知られています。痛風の原因物質「プリン体」の量も少なく、ひじょうに健康的な食材です。

スルメ

酒の肴としてお馴染みの「スルメ」。スルメは開いたイカの身を干して乾燥させたものです。スルメイカの他、ヤリイカやケンサキ等のイカもスルメと呼ばれます。イカは北海道周辺で豊富にとれるため、保存に向くスルメが郷土料理の松前漬けに使われることになったのは必然とも言えるでしょう。

イカには「タウリン」というアミノ酸化合物が多く含まれていますが、タウリンには肝臓の働きを助けたり、血中コレステロールを低下させたり、また血圧を安定させたりする効果があります。松前漬けがお酒と相性がいいのは、健康的な食材が使われているからなのです。

昆布

海に生える海藻「昆布」は、素晴らしいうまみを料理に与えてくれることでお馴染みの食材です。昆布は10メートルにも満たない浅い海で育ちますが、大きく育つことでも知られていて、長いものでは10メートルを超える大きさに成長する昆布もあります。日本では東北地方以北の海で育ち、もっとも生産量が多いのは、やはり北海道です。

北海道では、肉厚で上品な味わいを持つ真昆布を始め、日高昆布や利尻昆布など、多くの昆布が生産されています。松前漬けの地元・北海道南部では真昆布の養殖が盛んに行われています。昆布にはカルシウムや食物繊維が多く含まれていますが、その他にもうまみ成分のグルタミン酸や、ヨウ素が含まれています。松前漬けの、あの食感とあじわいの多くを、この昆布が演出しています。

松前漬けは低カロリー

スリムな女性

低カロリーの松前漬けはダイエットのお供にも適した一品です。ただ、醤油ベースのタレに漬け込んで作るだけに塩分が多く、ご飯やお酒が進んでしまうので、いまひとつダイエットに適した食品として注目されないのかもしれません。

「毎日の食事はバランス良く」、これが健康的な食生活の基本です。同じものをため続けるのではなく、いろいろな食べ物を少しずつ取るようにしましょう。EPAやタウリン、食物繊維が豊富に含まれる松前漬けは、適量を取ることで健康的な生活をサポートしてくれます。

通販で購入する松前漬け

インターネット

自宅でも比較的かんたんに作ることができる松前漬けですが、通販では、地元北海道で作られた松前漬けを購入、味わうことができます。松前漬けは、全国の食卓に並ぶ一皿となり、使われる具材にもさまざまなものがあるようですが、豊富な海産物に恵まれた本場の松前漬けは、やはり一本筋の通った味わいが魅力的です。

松前漬減塩タイプ

ここまでにご紹介してきたとおり、松前漬けには体に良い、ヘルシーな成分が多数含まれています。しかし、どうしても塩分が気になるという人も多いことだと思います。しかし現在では、そんなヘルシー指向の方々のために減塩タイプの松前漬けが販売されています。

インターネット通販で数多くのお祝い用グルメ食品を販売している「お集まり食品・みんなのお祝いグルメ」では、本場・函館の「函館布目」に製造を委託した自社開発の「松前漬減塩タイプ」を販売しています。この減塩タイプの松前漬けは、やはり塩分過多が気になるというお客様の声から生まれた商品。松前漬が持つ本来の味はそのままに、塩分を落とした松前漬けの開発に着手しました。

しかし、当初は失敗作の繰り返し。厳選された素材を使用しても、なかなかうまみを出すことが難しかったのです。しかし、2段階に分けて調味料を加熱する新しい製法を開発したことにより、うまみを閉じ込めることに成功。減塩と、深みのあるうまみを兼ね備えた、ヘルシー松前漬けが誕生したのです。

数の子は、食感に定評のあるドイツ産、スルメには、国内で漁獲された「スルメイカ」を干したものを使用しています。昆布は当然、北海道産の真昆布が使用されています。

この松前漬減塩タイプが完成するまで、約2年の歳月がかかりました。「お集まり食品・みんなのお祝いグルメ」のロングセラーである「数の子松前漬けお徳用」の味を引き継いでいる、従来品よりも30パーセント食塩をカットした減塩タイプ。内容量の約6割が数の子(折れ子)という太っ腹なところも魅力的です。

函館布目(ぬのめ)

函館布目は、松前漬けの本場で昭和16年に創業した老舗の海産食品製造業者で、塩辛やギフト商品等の開発と販売を行っています。「お集まり食品・みんなのお祝いグルメ」の松前漬け減塩タイプは、この老舗の製造施設にて作られています。本場で作られるヘルシーな松前漬けを、ぜひ通販で購入、味わってみてください

元々ヘルシーな松前漬け、減塩タイプはさらにヘルシー

青い皿に盛られた松前漬け

松前漬けは北海道南部、旧松前藩の郷土料理です。しかし、数の子とスルメ、昆布から生まれるその味わいは、いつしか日本全国に広がり、親しまれる存在になりました。元々、カロリーが低く、ヘルシーな成分を多く含んでいる松前漬けですが、塩分の多さが気になるという人がいることも事実。減塩タイプの松前漬けは、そんな人々の声をきっかけに生み出されました。